通貨解説
TRONの送金で出てくるEnergyとBandwidth、何が違う?
TRONでは取引データの大きさにBandwidth、スマートコントラクトの計算にEnergyを使います。残高があっても費用が違って見える理由を整理します。

この記事のポイント
- Bandwidthは取引データ、Energyはコントラクトの計算に使う資源。
- Bandwidthには口座ごとの無料枠があるが、Energyには同じ無料枠はない。
- 24時間かけて回復するのは資源枠で、費用として焼却したTRXではない。
二つの資源を比較
| 項目 | Bandwidth | Energy |
|---|---|---|
| 何に使うか | 取引データを記録する大きさ | スマートコントラクトの計算 |
| 口座ごとの無料枠 | あり | 同じ無料枠はなし |
| 枠を得る方法 | TRXのステーキングなど | TRXのステーキングなど |
| 利用量の回復 | ローリング方式で24時間かけて回復 | ローリング方式で24時間かけて回復 |
データを載せる費用と、計算する費用が分かれている
TRONの利用画面で見かけるBandwidthは、取引データをチェーンに記録する大きさに対応する資源です。データが大きい取引ほど多く消費します。Energyは、スマートコントラクトを実行するときの計算に対応する資源で、プログラムで何を処理するかに関係します。
通常の取引はBandwidthを使い、コントラクトを呼び出す取引ではEnergyも使います。同じ送金に見える操作でも、TRXそのものを送るのか、コントラクトで動くトークンを送るのかで、必要な資源が変わります。送る金額だけを比較して、前と同じ手数料になると考えることはできません。
無料枠と、ステーキングで得る枠を混同しない
公式資料では、Bandwidthには口座ごとの無料枠がある一方、Energyには同じ無料枠はないと説明されています。いずれもTRXをステーキングすることで得る枠があり、他の口座から委任された資源を使うこともできます。ウォレットにあるTRX残高と、利用できる資源枠は、関連していても同じ数値ではありません。
資源が足りない場合には、TRXを焼却して費用を払う処理が関係します。特にBandwidthでは、異なる種類の枠を足し合わせて一つの取引を賄うのではなく、所定の順番で各枠が取引全体を賄えるか確認します。Energyは、利用できる枠で一部を賄い、残る利用者負担分をTRXで支払う扱いです。残高だけでなく枠の内訳を見る理由はここにあります。
24時間で回復するのは資源枠で、支払ったTRXではない
BandwidthとEnergyの利用量は、ローリング方式で24時間かけて回復します。毎日決まった時刻に一斉にリセットされるという説明ではありません。途中で新たに利用すれば、その利用も含めて回復の状況が変わります。また、回復するのは資源の利用枠であり、不足分の費用として焼却されたTRXが翌日に返るという意味ではありません。
公式資料には、無料枠、資源の全体量、TRXで支払う際の単価をネットワークのパラメーターとして照会できることが示されています。古い記事の手数料を固定額として覚えるより、送信前の見積もりと利用可能な資源を確かめる方が実際の操作に役立ちます。コントラクト呼び出しの費用上限であるfee_limitも、送るトークンの数量とは別の設定です。
出典・参考資料
内容は確認日時点の資料に基づきます。利用条件や今後の日程は、リンク先の最新の案内もご確認ください。