技術
資産と代金を同時に動かす「Solana DvP」 JPモルガンが実務面で助言
Solana Foundationが金融機関向けの決済プログラムSolana DvPを発表。資産と代金の移動を一つの取引にまとめる仕組みです。J.P. Morganは実務面で意見を提供したとされています。

この記事のポイント
- Solana DvPは、資産と代金の移動を一つの取引にまとめる公開プログラム。
- 双方がエスクローへ資産を入れ、権限を持つ者が同時に引き渡す。
- J.P. Morganの関与は実務面の助言で、設計・運用・保証ではない。
DvPの決済までの流れ
| 段階 | 行うこと |
|---|---|
| 1. 取引の作成 | 当事者、資産、数量、権限、期限を記録 |
| 2. 双方が資産を預ける | それぞれエスクローへ資産を入れる |
| 3. まとめて決済 | 権限を持つ者が、資産と代金を同じ取引で引き渡す |
渡したのに代金が来ない状態を防ぐ
Solana Foundationは10月6日、金融機関向けのオープンソースプログラム「Solana DvP」を発表しました。DvPは資産の受渡しと支払いを結び付ける決済方式です。今回の仕組みでは、二つの移動を一つの取引にまとめ、両方を成立させるか、両方とも成立させないという処理を目指しています。
公式の説明画面では、まず取引する当事者、資産、数量、決済権限、期限を記録します。その後、双方が預かり先のエスクローに資産を入れ、権限を持つ者が両方を同時に引き渡す流れです。単に送金速度を上げるだけではなく、資産を渡す工程と代金を受け取る工程が片方だけ終わる状態を避けるための設計になっています。
公開コードを使う共通の仕組み
プログラムはMITライセンスで公開され、SPL TokenとToken-2022への対応が案内されています。機関向け資産の発行で利用される転送制御などの拡張も対象に含める方針です。個々の取引で専用のスマートコントラクトを作る代わりに、共通の決済プログラムを使えるようにすることが発表の中心です。
公式製品ページには、ブラウザー内の説明用デモと、開発用ネットワークで動くデモが用意されています。説明用の画面を操作しても、本物の証券が売買されるわけではありません。開発者向けには取引を作成し、双方の資産を預け、まとめて決済する手順を案内しており、実装を調べる入口も公開されています。
JPモルガンの関与は助言に限定
発表ではJ.P. Morganが証券決済の実務や要件について意見を提供したと説明されています。末尾の注記はさらに具体的で、同社がプログラムを設計・開発・運用したり、承認・保証したりしたと受け取るべきではないとしています。著名な金融機関の名前だけを見て、同行がSolana上の新サービスを自ら開始したと読むのは正確ではありません。
外部のセキュリティ監査を受けたことも記されていますが、監査があらゆる損失や法的な課題をなくすという説明ではありません。機関がどの資産や条件で利用するかは別途確認する部分です。今回示されたのは、資産と支払いを同時に処理する共通基盤と、その仕組みを公開コードやデモで検証できるという内容です。
出典・参考資料
内容は確認日時点の資料に基づきます。利用条件や今後の日程は、リンク先の最新の案内もご確認ください。