ステーブルコイン

SBIとStartale、円・ドルのステーブルコイン接続へ まず実証を検討

SBIホールディングスとStartaleがOpen Standardに参画。円建てのJPYSCと米ドル建てのOpen USDをつなぐ実証を検討します。円・ドル間の決済構想が、どこまで進んだかを整理しました。

東京のオフィスを背景に円とドルの金属コインを透明な橋で結んだイメージ
イメージ(AI生成)。実際の出来事や製品画面を撮影した写真ではありません。

この記事のポイント

  • SBIとStartaleがOpen Standardへの参画を発表。
  • JPYSCとOUSDの相互運用に向けた実証は検討段階。
  • 新サービスや本番決済が始まったという発表ではない。

今回決まったこと・これからのこと

項目発表で確認できる範囲
参画Open Standardへの参加を発表
対象円建てJPYSCと米ドル建てOUSD
実証実施に向けた検討
本番サービス開始日・利用条件は今回未確定

円のJPYSCと、ドルのOUSDをつなぐ構想

SBIホールディングスとStartale Groupは10月16日、米ドル建てステーブルコインOpen USD(OUSD)の普及を進めるOpen Standardへの参画を発表しました。あわせて、SBI新生信託銀行が発行する円建てのJPYSCとOUSDの相互運用に向け、実証実験を検討するとしています。

今回の話は、新しい値上がり銘柄を発売するというものではありません。円とドルを基準とする二つの決済手段を、ブロックチェーン上でどう接続するかが主題です。同じステーブルコインという呼び方でも、基準になる通貨と発行主体が異なるため、二つの名称をひとまとめにはできません。

連携先への参画と、送金開始は別の段階

Open Standardには決済会社や金融機関などが参加しています。ただし、参加企業の名前が並んでいることだけで、それぞれの利用者がJPYSCとOUSDを交換できるようになったとは判断できません。発表では、新サービスの提供や本番での決済・取引開始を意味しないことを明記しています。

したがって現段階で確認できるのは、共同の取り組みに加わり、接続の実証を検討する方針です。交換に使う画面、利用できる国や利用者、手数料、実施日は今回の資料で確定していません。将来の決済を語る構想と、利用者が今日できる操作を分けて読む必要があります。

次の注目点は、試す場面と条件

JPYSCは信託型の円建てステーブルコインとして説明され、円での資金移転やトークン化資産の決済などへの活用を見据えています。今回の接続が具体化すれば、円建てとドル建ての資産を扱う業務のつなぎ方が焦点になります。一方、実証で使う仕組みや範囲は、今後の具体的な案内を待つ段階です。

続報で見るべきなのは、誰が何を発行・保管し、どの条件で交換や償還を行うかです。接続できることと、為替の影響や費用がなくなることは同じではありません。次に実証の開始や結果が公表された際も、対象通貨、参加者、本番との差を確認すると、発表の進展がつかみやすくなります。

出典・参考資料

内容は確認日時点の資料に基づきます。利用条件や今後の日程は、リンク先の最新の案内もご確認ください。