セキュリティ

Qubicが1,404ウォレットの被害を報告 シード生成の問題と説明

Qubicは約2.94兆QUが1,404のウォレットから移動したと報告し、一部のシード生成に十分なランダム性がなかったと説明。ウォレット側の説明と、基盤プロトコルの状態を分けて確認します。

点検用ライトの下の真鍮の鍵と施錠された金属製ウォレットのイメージ
イメージ(AI生成)。実際の出来事や製品画面を撮影した写真ではありません。

この記事のポイント

  • 1,404ウォレット・約2.94兆QUは、Qubic自身の報告数値。
  • 運営は一部のシード生成に原因があると説明している。
  • 復旧や入出金の状態は、公式の最新案内で個別に確認する。

今回の報告で分ける情報

項目扱い
被害数量・時間プロジェクトが公表した報告値
原因シードのランダム性に関する運営の説明
復旧・補償この報告だけで完了や確定とは判断しない

発生期間と被害数は、Qubic自身の報告

Qubicは10月18日のXスレッドで、1,404のウォレットから約2.94兆QUが持ち出されたと報告しました。示された発生時間は17日23時42分から18日1時26分までのUTCで、日本時間では18日午前8時42分から10時26分に当たります。

これらの数量と時間はプロジェクト側が公表したものです。当サイトが被害対象の全取引を追跡して独立に確定した数字ではありません。損失の円換算額は価格を選ぶ時刻によって変わるため、ここでは確認できた報告の数量をそのまま区別して記載しています。

運営はプロトコルではなく、シード生成の問題と説明

続く投稿でQubicは、一部のウォレット用シードでランダム性が不十分だったことが問題であり、Qubicのプロトコルそのものの問題ではないと説明しました。これは原因に関するプロジェクト側の見解で、当サイトによる技術監査の結論ではありません。

シードは、ウォレットで使う鍵を作るための重要な情報です。見た目が長い文字列でも、作り方に偏りがあれば、その文字数から想像するほど候補が多くない場合があります。第三者が候補を絞れる状態と、取引を記録する基盤が破られることは、区別して検討する必要があります。

当時の対象環境と、更新版の説明

18日のスレッドでは、iPhone・iPadの各ブラウザーとMacのSafariで18日より前に作ったシード、2025年7月より前のQubicのiOSアプリで作ったシードを対象として挙げています。また、シード生成を修正した版を4.26.4と説明しました。端末を使ったことだけで対象と決まるのではなく、作成環境や時期を分けた報告です。

プロジェクトは当時、保護措置としてネットワークを止めたとも述べています。ただし、この記事は18日時点の報告を振り返るもので、公開時点でも停止が続いているとの確認ではありません。利用者が対応を調べる際は、正規の窓口の最新案内で対象と状態を照合し、復旧を名乗る相手へシードを渡さないことが必要です。

出典・参考資料

内容は確認日時点の資料に基づきます。利用条件や今後の日程は、リンク先の最新の案内もご確認ください。