通貨解説
ビットコインの半減期、半分になるのは保有枚数ではなく新規発行分
半減期で減るのは、ブロックを作った採掘者が受け取る新規発行分。送金手数料、保有枚数、次回の日付との関係を整理します。

この記事のポイント
- 半減するのは、採掘者が受け取る1ブロック当たりの新規発行分。
- 保有しているBTCや、取引の手数料を半分にする処理ではない。
- 実施は21万ブロックごと。将来の日付は生成ペースからの見積もり。
半減期で変わるもの・変わらないもの
| 対象 | 半減期のルールとの関係 |
|---|---|
| 新規発行分 | 21万ブロックごとに半減。2024年4月は6.25→3.125 BTC |
| 取引手数料 | 新規発行とは別。半分になるルールはない |
| ウォレットの保有枚数 | 半減期の処理で半分にはならない |
| 次回のカレンダー日付 | 対象ブロックへの到達ペースによる見積もり |
保有しているBTCが半分になるわけではない
半減期の対象は、採掘者がブロックを作った際に受け取れる新規発行分です。英語の資料ではblock subsidyと呼ばれます。ウォレットに入っているBTCの枚数や、送金相手に届く数量を半分にする処理ではありません。50 BTCから始まった新規発行分は、21万ブロックごとに段階的に減るよう設計されています。
Bitcoin.orgの履歴では、2024年4月の84万番目のブロックで、新規発行分は6.25 BTCから3.125 BTCへ減りました。この数値は1ブロック当たりのものです。「1日に採掘者全員が受け取る量」や、採掘に参加すれば必ず受け取れる量を意味しません。
採掘者の報酬には、送金手数料も含まれる
採掘者がブロックから受け取る報酬は、新規発行分と、そのブロックに含まれた取引の手数料を合わせたものです。半減するのは前者であり、手数料部分まで一律に半分になるルールではありません。記事で「報酬が半減」と書かれていても、新規発行分だけを指す場合があります。
手数料は、すでに存在するBTCを利用者が支払うものです。新しいBTCを増やす処理とは区別されます。採掘者の収入やネットワークの状況を読むときは、BTC建ての新規発行分、手数料収入、その時点の市場価格を分けると、何が変わった話なのかを追いやすくなります。
日付の予想より、対象ブロックを確かめる
半減期はカレンダー上の記念日ではなく、ブロック数で決まります。一般に約4年ごとと説明されるのは、ブロックが平均約10分で増える設計から来ています。個々のブロックの生成間隔は揃わないため、先の日付を示すカウントダウンは見積もりです。
新規発行を段階的に減らす仕組みは、総発行量がおよそ2100万BTCへ近づく設計につながっています。ただし、発行ルールだけで売買の需要は決まりません。半減期の記事を見る際は、実施済みのブロックの記録と、将来の日付の予想、価格の予想をそれぞれ別の情報として読むのが確実です。
出典・参考資料
内容は確認日時点の資料に基づきます。利用条件や今後の日程は、リンク先の最新の案内もご確認ください。